●自動車や旅客機で事前テストを十分にしても予想外のトラブルはあり得る

自動車のリコールのニュースはたまに耳にします。新しい車種を販売するためには発売前に試験や走行試験も繰り返すでしょう。自動車メーカーもこれでだいじょうぶだと自信をもって発売するのでしょうが、それでも多様な走行条件や想定外の事によって、当初予想外のリコールになるようなトラブルが生じるのでしょう。当初からトラブルを知っていたり、公表数値を偽っていたら、隠蔽とか法令違反ということになりますので、事前の試験でだいじょうぶだと自信を持っていてもトラブルは起こりうるということです。

旅客機も、新型機を就航させる前には機材の検査や飛行テストを繰り返すと思うのですが、それでも就航後に予想外のトラブルに見舞われたり、時には墜落といった最悪の事故が発生して運航を停止することもあります。

自動車や旅客機の場合で言えば、事前のテストを十分に行っても予想外のトラブルが発生することはあり得るということです。
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●複雑な人体に接種するmRNA新型コロナワクチンはどうなのか

現在日本で主に用いられているmRNA型の新型コロナワクチンは、今回の新型コロナ感染拡大によって緊急的に認可されて実用で用いられるようになった新しい技術です。

mRNA新型コロナワクチンですが、臨床試験は合格しているということですが、これは言ってみれば自動車や旅客機の新型モデル発売前の検査や試験走行にあたるものと言えるのではないでしょうか。また実際に使用されたと言っても、本格的に使用されてから半年程度で1年もたっていないくらいですから、今後、自動車や旅客機の例で考えれば、まだまだ予想外の問題が発生しても不思議ではないと思います。

自動車や旅客機もさまざまな部品や制御システムを持つ複雑な仕組みを持っているわけですが、人体はさらに解明されていないような様々な複雑な仕組みを持っています。また個人差があるので、自動車や旅客機とくらべてもさらに複雑だと言えるでしょう。その人体に、実用化されて間もない新しい技術のワクチンを打ち込むわけですから、長期的に何か問題が起こるかはっきりしない。分からないとしか言いようがないのではないでしょうか。

今回のmRNA型の新型コロナワクチンは、新しい種類のワクチンであるためこれまで明らかになっていない症状が出る可能性があることは、厚生労働省も公式に認めています。
(こちらを参照してください)


●ワクチン担当大臣はmRNAワクチンが長期的な安全性に心配がないと言い切るが。なぜ言いきれるのかは理解できません

その一方で、新型コロナワクチンは非常に効果があり安全であるという、専門家の意見や報道も見られます。しかし、自動車や旅客機の場合ですら、長期的には予想外の問題が発生するわけです。さらに複雑な人体に打ち込むワクチンについてはより慎重さが必要なはずです。

それにもかからず、政治家や専門家と言われる人でも、コロナワクチンの長期的な安全性について心配は無いと断言する人もいます。しかし長期的な影響についてはまだわかっていない。長期的な影響は無いとは断言できないという事は必ず伝える必要があるのではないでしょうか。

河野太郎ワクチン担当大臣は、ワクチンデマに注意してくださいとの声明を自身の公式ブログで2021年6月24日に発表しています。

長期的なコロナワクチンの安全性に関する声明箇所について引用します。
(引用開始)

「治験が終わっていないので安全性が確認されていない」
mRNAワクチンは、基礎研究、動物実験、治験が省略されることなく実施され、リスクを上回る臨床的に意味のある有効性が確認されています。

その上で、いつまで効果が持続するかという長期の有効性を確認するための治験が継続して行われています。

「長期的な安全性がわからない」
mRNAは半日から数日で分解され、ワクチンにより作られるスパイク蛋白も約2週間以内でほとんどがなくなります。

mRNAワクチンが遺伝子に組み込まれることはありません。

mRNAワクチンでもアナフィラキシーが起きることがありますが、症状が出るのは接種してから2日以内に限られます。

これまでのワクチンでも、ほとんどの副反応が6-8週間以内に起きることが知られています。

以上のことから、コロナワクチンの長期的な安全性について特段の不安があるということはありません。

(引用終了)

(ワクチンデマについて 河野太郎衆議院議員公式ブログ)


これは、個人のブログではありますが、衆議院議員としての公式ブログですので、ワクチン担当大臣としての公人としての発言、声明と言えます。この中で河野大臣は「コロナワクチンの長期的な安全性について特段の不安があるということはありません」と断定しています。

厚生労働省は「新しい種類のワクチンであるためこれまで明らかになっていない症状が出る可能性がある」と認めているにもかかわらず、長期的な安全性に不安が無いとなぜ断言できるのかまったく理解できません。少なくとも、まだ長期間にわたって使用していないわけですから、長期的な安全性に不安が無いとは断定はできないはずです。

河野大臣はワクチンデマと題するブログに述べられているわけです。ネット上にはコロナワクチンについて、確かにデマと思われる内容もあります。
しかし、これでは長期的な安全性に不安が無いとワクチン担当大臣という公人が発言すること自体がデマではないでしょうか。仮に将来的に安全性に対する問題が発生した際は、公人として本当に責任が持てるのでしょうか。

●大手自動車メーカーの科学者、技術者はワクチンの職域接種についてどう考えているのか聞いてみたい

また、大手自動車メーカーも、職域接種として自社や関係会社の従業員がコロナワクチンを接種する機会を作っています。バブリックな接種機会と別個に職域接種を行うということは、企業としては強制はしないまでも従業員としては推奨されていると感じても不思議ではありません。

理学、工学を学んだ技術者を多数抱える世界的な会社が、新型モデル自動車で事前テストをしても実用化してからリコールのようなトラブルが発生するのに、mRNAワクチンのような治験はされたといっても長期的な使用はされていないワクチンの接種機会を社内に設けることはとても不思議に思います。

社内に接種機会を設けることについて、会社の内部にいる有能な技術者や科学者がどう考えているのか聞いてみたい気もします。やはり科学者、技術者としてどう考えるより、会社内の論理や同調圧力が優先するものなのでしょうか。気になるところです。

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