●「こち亀」をゲラゲラ、くすくす笑いながら読んでいる息子

小4の息子が一番たくさん読んでいるマンガは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」です。通称「こち亀」。中古本屋で買ってくるので50冊ぐらいは家にあります。息子はゲラゲラ、くすくす笑いながら繰り返し読んでいる。

私の世代は読んでいた人も多いと思います。長い間連載されていて200巻も発刊されているのですが、連載が終了して何年もたっているので、今の小学生にはあまりなじみがないらしい。息子が友達に聞いても知っている人は少ないらしい。

登場人物やストーリーは説明するまでもないが、主人公の両津勘吉はお固い職業の警察官なのだが、やりたい放題やっている。それでも、なぜか首にならない。同僚の中川とレイコは、大金持ちの子息なのに、なぜか警察官をやっている。

しかも、中川は世界的な大財閥中川コンチェルンの御曹司だ。この奇想天外な設定から様々な物語が生まれてきます。本来であれば、交わらない人たちが小さい交番の中でなぜか仲良くいっしょに働いているというシチュエーションが日本人には受けたのかもしれません

息子は単に面白いから、こち亀を読んでいるのですが、広い意味では社会勉強になっているかもしれません。ストーリーの中から様々な社会の仕組み?を学んでいるようです。学校の社会科の勉強では出てこない、社会の一面を学んでいるようです。
こち亀

●やり方は違うが、好きな事をやって暮らしている両津と中川

両津勘吉は、商魂がたくましくさまざまなアイデイア(ときには悪知恵)でお金儲けをしようとします。途中まではうまくいくのですが、欲をかきすぎて最後にはすっからかんになってしまいます。

まとまったお金が手に入っても、競馬に全てつぎ込んで、すぐにお金が無くなってしまいます。江戸っ子のためなのか、まさに宵越しの金は持たないを地で行っています。

両津勘吉にとって、お金がたくさんある状態は居心地が悪いので、すぐに散財してしまうのです。
両津にとっては、お金が全く無い状態が居心地がよい普通の状態のようです。

これはコーチングで言うところのコンフォートゾーン(その人にとっての居心地のよい状態)なのですが、お金のコンフォートゾーンを両津勘吉を例に説明すると「あーそーゆーことね」と言っているので
わかりやすいようです。

一方中川は、世界的な財閥の御曹司なのに、なぜか自分がやりたい警察官の仕事をしています。お金儲けに興味はなさそうですが、スーパーカーで通勤して豪邸に住んでいます。全くお金に執着は無さそうですが、お金はいくらでも入ってくるようです。きっと会社の配当や不動産収入等が放っておいても入ってくるのでしょう。両津も中川も好きな事をやって暮らしているとも言えます。

両津勘吉と中川、れいこ、部長、寺井といったキャラクターが繰り広げる、日本的な職場の人間関係の中に、「金持ち父さん、貧乏父さん」のような資本主義の世界が繰り広げられているのです。日本的な職場の人間関係と資本主義が生み出す仕組みのちぐはぐさが面白いストーリーを生んでいるとも言えます。

●学校では教わらない日本的職場と資本主義社会の一面

息子の頭の中では、登場する人物たちは実在のように感じられているようです。特に学んで欲しいわけではないのですが、日本的職場(ひと昔前かな?)の人間関係と資本主義の繰り広げる世界を漫画の中からなんとなく学んでいるようです。

息子がある時こう言っていました。「株式の50%をおさえると会社を持てるんだよねー」
「お前なんでそんなこと知ってるの」と聞いたら「両津がそう言っていた」と言っていました。息子本人は、あまり意味がわからないで言っているような気がしますが、そのうち、こち亀でこんな事件があったなーとなにかの時に思い出すかもしれません。

私たちは、現在資本主義の社会の日本で暮らしていますが、株式の所有率がどうのと言ったことは事は義務教育では教えてくれませんから、マンガを読んでそんなこともあるんだなーということは、知っておいてもよいかもしれません。

息子は、単に面白いから「こち亀」を読んでいるようですが。

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