●戦争は悲惨。平和は大切という素朴な感覚は子供にも伝えたい

現在の日本に暮していると平和が当たり前の事のように思える。しかし日本も75年前には戦争をしていたし、現在も世界では、紛争や戦争が絶えない。

平和が当たり前のまるで空気のような存在に感じられることはとても幸せなことだ。私は実際の戦争や戦時下の暮らしは体験していない。しかし母方の祖父は戦地で亡くなっている。祖父祖母や父母は戦争や戦争下の暮らしを実際に経験している。

戦争は身近な人が経験しているので自分は現在の子供達よりかは少し身近なこと事かもしれない。とはいっても、実際は私の想像よりはるかに過酷なものであったとは思います。

私は、平和は大切だ。戦争は悲惨で避けるべきもの、無くしていくべきものだという意識を持っています。

戦争についての認識や考え方、平和を維持するための方法論や政治的な考え方、は様々です。
それを超えたところにある「平和はとても大切なものだ。」という価値観。そして「戦争はとても悲惨なもの。避けたり、無くしていくべきものだ」という素朴な感覚は子供にも伝えていきたいと思うのです。

といっても、現在の平和な日本で、自分の子供に戦争の悲惨さをいかに伝えていくか。また何歳ぐらいから伝えたらよいのか。また、あまりに想像を超えた悲惨さに、心に過剰な記憶を作ってしまわないかといったことは親としては考えどころです。

●「はだしのゲン」の第1巻を読んだ息子はあまりの衝撃で疲れてしまった

何か月か前に、妻と小4の息子が図書館に行ったときに、息子がよく読んでいたブラックジャックのマンガの隣に、「はだしのゲン」がならんでいたそうで、1巻だけ借りてきました。妻は子供の頃読んだそうですが、内容が衝撃的なので、とりあえず1巻だけかりてみる事にしたそうです。

「はだしのゲン」の1巻は、広島に原爆が投下される時までの話なのですが、ゲンの父親は戦争に反対していたため、特高警察に連れて行かれ激しく暴力を振るわれる。また家族は、非国民と言われいじめられます。そんなシーンが続いたので、あまりの衝撃に息子は疲れてしまったらしく、2巻以降を読みたいとは言わなかったそうです。

「はだしのゲン」の1巻を息子が読んだという話を妻から聞いた。そういえば私も小学生の頃に読んだ。話の内容ははっきり覚えていなかったが、原爆投下後の悲惨な状況は、はだしのゲンから学んだような覚えがあります。

戦争や原爆の悲惨さを理解しやすい漫画なのですが、内容が衝撃的なので、息子が読むのにはまだ早いのかもしれないと思いました。本人が読みたくないと思うのであれば読む必要はありません。

同時に、「はだしのゲン」を子供に読んでもだいじょうぶなのだろうかと考えましたが、作家の佐藤優氏の著書「子どもの教養の育て方」(東洋経済)の中でも、平和教育についての子供への推薦図書に「はだしのゲン」があげられていました。そのため本人が読みたければ読んでもいいのだろうと思いました。

9765465241

●2巻の続きを読みたくなった息子。

その後2週間ぐらいして、息子が「はだしのゲン」の続きが気になる。続きを読みたいと言い始めました。息子の中では、1巻を読んだ時の衝撃が消化されて、その後を知りたいということになったようです。

私と妻の間では、「はだしのゲン」を本人が読みたいなら読ましてよいということになりましたので、図書館に借りに行きました。残りの巻を3回に分けて借りてきました。

息子は借りてきた「はだしのゲン」を食い入るように読んでいました。巻を読み終わると、いろいろと疑問がわいてくるようで、私や妻にこれってどういう事と質問してきます。悲惨な極限状況や社会と世界の状況、現在と異なる常識や価値観がよく理解できないで、疑問に思うところは質問してきます。

そうやって、息子は少しずつ消化しながら1か月間ぐらいかけて全巻を読み終わりました。


私も、子供の時以来で読んでみましたが、あまりに悲しい出来事ばかりが続くので涙が出てきます。これを読むと、戦争も、原爆も悲惨で悲しいものだと改めて感じるのです。
息子に感想を聞いてみると、「戦争は悲しくイヤなものだ」と思ったそうです。

●「戦争は悲しくてイヤなもの」という素朴な感覚は持ち続けてほしい

「はだしのゲン」を通して読んでみると、直接の戦争のシーン以外の社会生活や学校生活の中で、すぐ頭をたたいたり、暴力を振るうシーンが多数出てきます。現在の感覚でいうととても容認できないというシーンが多数あるわけです。

これについては親が子供に補足説明してあげる必要があるのでしょう。
たとえば、戦後の混乱した特殊な状況であったこと。暴力が現在よりもありふれて見過ごされていたこと。また当時でも現在でも同様に容認できないこと。

社会の特殊な状況やその当時の人々の価値観や常識といったことについても補足して説明しながら、理解できるように促してあげることが必要なのでしょう。

息子は、これから様々なことを学んで、自分なりの歴史観、世界観、社会観を作り上げていくと思うのですが、はだしのゲンを読んで感じた「戦争は悲しくイヤなものだ」という素朴な感覚は持ち付けてほしいと親としては思います。

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