●ゲーム機に興味を示さない小4の息子

我が家にはゲーム機はありません。そのためなのか、息子は小4になった今もゲーム機やインターネツトゲームはやりません。
特に興味もないらしいです。
(以下ゲームは、市販のゲーム機を使ったゲームの事を指すことにします)

ゲームをやらないと、友達の仲間に入れないのではないかと心配する親御さんもいらっしゃるようですが、今のところそんな事は無いようです。それ以外の事で友達と遊んでいます。

息子は、家の中では、好きな工作をしたり、家族で喋ったり、マンガを読んだり、楽器演奏をしています。気が向くと外に遊びに行ったりしているので、ゲームが無くても退屈することは無いようです。

友達の家でゲームをやらしてもらうこともあるようですが、ゲームをしていてもつまらないらしいのです。
家に帰ってきてゲームを買ってほしいと言われた記憶もありません。

●息子がゲームに興味が無いのはなぜなのか?
どうして、息子がゲームに興味を示さないのか、振り返ってみると思いあたるのは、こんなところです。

①家にゲームがない。親が今はやらない
②ゲームを買ってあげなかった。(買ってほしいとも言われないし)
③テレビを見ないのでTVCM等を目にしなかった

④小売店のゲーム売場に行かないのでゲームを目にしない
⑤工作、マンガを読む、家族で話す、楽器を弾くなど
他にやりたいことがたくさんある

⑥外で遊んでいるのが楽しい
⑦親が息子がゲームに興味が行かないように気をつけた


息子も、そのうち、ゲームをやるかもしれませんが当面ゲームに興味を示すことはなさそうな感じです。

ゲームが欲しいとせがむ息子に「絶対ゲームは買わない」と言ったわけではありませんし、
欲しいとも言われないので、子供をゲームから遠ざけるために特に苦労したということはありません。

なんとなくゲームに近づけない方がよいのだろうとは思っていたので、そのように子供を誘導したと言えなくもありません。

ゲームからなるべく子供を遠ざけようと思ったのは、苫米地英人博士も、著書の中で子供が思考を停止させるゲームには注意してくださいと述べられているためもあります。
84654123

●「インターネット・ゲーム依存症」を読んで妻と話した

その後
「インターネット・ゲーム依存症」著者岡田尊司氏。を読みました。岡田尊司氏は、精神科医。医学博士で多数の著書を出版されています。

新書の帯には、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏の推薦文がありました「インターネット・ゲーム依存症が日本社会を滅ぼす危険があると実感した。学齢期の子供、孫をもつ人の必読書である」とのこと

確かに必読書と言えます。
私と妻はこの本をそれぞれ読んで、この本について2人で話をしました。その結果、安易に子供にゲームを与えない方がよいと意見が一致したのです。

お酒・たばこ・覚醒剤やギャンブルといった歴史のある依存症に比べるとゲーム依存は歴史が浅いので、さらなる研究が待たれる分野であるわけですが、正確な研究の成果を待っている間に月日は過ぎてゆくので現在ある情報については親としては知っておいた方がよいのでしょう。

この本によれば、
(引用開始)
インターネット・ゲーム依存の深刻さを知る人は「アルコール依存や薬物への依存となんらかわらない」「覚醒剤依存と同じ」と断言する。インターネット・ゲーム依存の治療にかかわればかかわるほど、筆者自身もその感を強くする。
(引用終了)

という、かなり刺激的な表現でゲーム依存の深刻さを表現している。

続けて
(引用開始)
問題は、覚醒剤やコカインは、白昼の店先では売っていないが、インターネット・ゲームは、いっでも誰でも、子供部屋からでも、ときには学校の教室からもアクセスできるということだ。タバコやアルコールでさえ子供には販売されないが、インターネット・ゲームは、小学生や中学生といった子供でも
プレイすることに何ら制限はない。そうしたことが放置されているのも、その依存の恐ろしさと弊害を、まだほとんどの人が理解していないためである。

(引用終了)

ここまで深刻なことになる可能性があると認識している親はごく少数でしょうが、共感する親御さんもいるかもしれません。

続けて
(引用開始)
だが、インターネット・ゲーム依存症は、覚醒剤や麻薬と同様、ひとたび取り憑かれてしまうと、生涯続く嗜癖となり、その人の人生を蝕み続ける。それは、まさに「現代の阿片」による、阿片禍という事態なのである。かつて阿片に蝕まれ亡国の道を歩んだ清国中国と同じ悲劇が、いまや落ち目のこの国の若者を見舞い、そうでなくても危うい未来にさらに暗い影を投げかけている。

(引用終了)

筆者は非常に強い危機感で表現している。

そして、国民を守るはずの国さえも、企業側に遠慮して、お茶を濁すような対応に終始しており、国さえも守ってくれないとなると、あなたは自分や自分自身の大切な子供を、自らの知恵と力で守るしかないとしている。
976423546
●ゲーム機を買うのはこの本を読んでからでも遅くない

この本を読んでどう思うのかは、読んだ方の自由です。もちろん、ゲームを買ったからといって、すべての子供がゲーム依存症になるわけではないと思います。

ゲームができる時間を親子で決めて、折り合いを付けている場合が多いとは思います。しかし、子供のゲーム時間が際限なく長くなってしまって今となってはどうしたらよいわからないという親御さんもいらっしゃると思います。

少なくとも、子供を持つ親は、ゲームを買う前にこの本を読んでおいた方がよさそうです。これを読んでから買うかどうか判断しましょう。

この情報を知らないがために、
安易に子供にゲーム機を与えているケースもあるのではないでしょうか。
たとえば、
「友達はみんなもっているから僕もほしい」「おじいちゃんおばあちゃんがクリスマスプレゼントで買ってくれた」「ゲームをやらしておけば、熱中しているので親は助かる」「時間制限を約束したからだいじょうぶだろう」

この本を読んでいればゲームを買うかどうかの親の判断は変わったかもしれません。

●ダントツで1人用ゲーム機を毎日やっている日本の子供

日本では、「子どもはみんなやっているから」と気軽にゲーム機を買ってあげているようですが、世界と比較してどうのなのでしょうか。

2018年のOECDの調査を見てみましょう。OECDは日本語で経済協力開発機構で、世界で37の国と地域が加入している。調査対象は日本での高校1年生に該当する年齢です。

国立教育政策研究所が作成したOECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年補足調査資料から引用
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/06_supple.pdf

この調査によると、日本の高校1年生は、OECD諸国の中では1人用ゲームで毎日遊んでいる人の割合が高いようです。
1人用ゲームで遊ぶは毎日とほぼ毎日を合わせて(日本)47.7% (OECD平均)26.7%です。

グラフを見ると、日本の高校1年生は断トツで一人用ゲームで遊んでいる人が多いことがわかります。
多人数オンラインゲームでの同様の調査では、日本はOECD平均とほぼ同じです。

(質問内容)・あなたは次のことをするために学校以外の場所でデジタル機器をどのくらい利用していますか(携帯電話の利用を含む)

図73 (1)1人用ゲームで遊ぶ
ひとり用ゲーム
グラフは上記資料の36ページから引用

図74 (2)多人数オンラインゲームで遊ぶ
多人数
グラフは上記資料の37ページから引用

日本では、2人に1人は、ほぼ毎日一人用ゲームで遊んでいるわけですが、たとえばオーストリアでは、その比率は5人に1人でしかありません。

どうも、日本は世界の中でも有数のゲーム好きな子供が多い国のようです
97645213
インターネット・ゲーム依存症が岡田尊司医学博士のおっしゃるように現代版の「阿片」だとすると、
世界の中でも有数のゲーム好きな日本社会や日本の教育が心配になります。またゲームのような強い刺激に子供の頃からさらされる影響についても懸念されます

酒やタバコは20歳からといったような、何らかの規制や制限の検討の必要もあるかもしれません。
しかし、現在の日本社会の中では、ゲーム依存がアルコールや薬物依存と同様な深刻なものであるとか,社会として規制した方がよいとかの社会的な同意があるとは言い難い。

たとば、紙タバコの有害性が現在のように社会的に認識されるのもかなりの年月を要している。
またゲームを毎日やっていた子供たちの中から、ITのスーパーマンのような人が出現するということもあるかもしれない。また、政府としてもゲーム関連産業の振興という思惑があれば、よほどの社会問題にならない限り腰が重いということもあるでしょう。

そう考えると、現時点では法律で規制や制限をしていくというのは難しいように思える。
今のところは、親がゲームの影響について本を読んで勉強するより無い。その上で、自分の子供を守る必要があると思うのであればそうしたらよいということになる。まずは、親が目を背けずに警告を知ることが大切だと思います。

一方、上記のOECDの調査の中で、日本の高校1年生の中でも26.8%は、1人用のゲームで遊ぶを「まったくほとんどない」と回答しています。

日本の中でも一定の割合の家庭では、意図的に子供をゲームから遠ざけているようです。

子供にゲームを買ってあげるかどうかは、この本を読んでからでも遅くはないと思います。

子供が最初にゲーム機を手にした時に、いつの間にか依存的になることもあるとは本人は知らないわけですら、やはり親が知っておく必要があると思えます。ゲーム自体を否定するわけではありませんが、情報を取って考えてからでも遅くはありません。



twitterはこちら
https://twitter.com/kubo8tooru

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ
にほんブログ村


子育て情報ランキング