前回は戦後の日本経済が大都市を発展させて、周辺地域に拡大することで経済を拡大・膨張させるサイクルを回してきたことを書きました。

(前回書いたブログはこちら)
新型コロナウイルス自粛で気が付く。戦後日本の経済システム①
http://okinaebisu.livedoor.blog/archives/22669521.html

外出を少なくするとお金を使わない(というか使えない)

新型コロナウイルスの自粛で外出を少なくして家で過ごす時間が増えると使うお金が減る。

と言っても、短期的には食料品を多めに買ったり、パソコン周辺グッズをネットで買ったりしているので出費が減っているわけではない。しかし、旅行に行くわけでもないのでまとまった出費がない。
服も買わないで済んでしまうので、これから使うお金が減っていくと思う。

在宅勤務になったり、外出が減った方は使うお金が減っているのではないでしょうか。

当たり前のことですが、人が物理的に移動したり、集まったりすることでお金が出費されることが多い。それがなけれぱ出費は減るわけです。


人が物理的に動いた方がお金も動く

人が物理的に動くと電車代、車代、ガソリン代、高速道料金、外食代、飲み代、スポーツ観戦やコンサート鑑賞代、服代等々が発生するわけです。当たり前ですが、人が物理的に動かなければ、たいてい使うお金は減るわけです。

現時点では出費が減った分を同じだけネット販売やネットの仮想空間で消費するということにはなっていないわけです。

そのため、人が動いたり、集まったりすることによって売上を作る業界がコロナウイルス自粛により大きな影響を受けているわけです。

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戦後日本の経済システムは「(けっこう無理やりに)たくさんの人を物理的に動かす」仕組み

多くの人をたくさん動かしたほうがお金が動くわけです。戦後の日本社会が物理的に人を移動させること、都市に人を集めることを重視して経済を運営してきたことは明らかでしょう。

日本経済を拡大・膨張させるためには多数の人を、長い距離、なるべく頻繁に移動させたり、集めたりすることが必要だったわけです。

そこで「戦後日本の経済システム①」で書いたように東京などの大都市を発展させること。そして、その周辺地域を居住地として発展させることによって経済拡大を続けてきたわけです。

「(無理やりでも)たくさんの人を物理的に動かす」仕組みとして日本社会で存在していること

現在の日本の社会では、なんでこんな非合理的な仕組みやルール、習慣が残っているのだろうという事が色々あります。その仕組みは、しがらみ、業界圧力、なんとなくという理由で残っているものもあるわけです。

しかし不合理に見えることでも、実は理由があって「たくさんの人を物理的に動かすため」という経済的な理由で残っていた」というものもあるよね。と、今回のコロナウイルス自粛で思いました。

例として思いついたのはこんなこと。

①印鑑

テレワークをしていても印鑑を押す必要があるので出社しなくてはいけないという話がある。印鑑を使用している国は世界では皆無なので無くしてもかまわないのだが、日本ではなぜか残っている。これのために、手続きで物理的な移動が必要になる
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②役所への申請

役所への申請や更新は、簡単にネットで済むものが少ない。実際に足を運ぶ必要のあるものが多い。
遅々として、ネットで簡単に済むようにならないのは、物理的に人を動かしたいからかも。と勘ぐってしまう。

③通勤電車(特に首都圏の満員電車)

遅れが少なく、相互乗り入れもして精緻に張りめぐらされている電車網は一見便利に思える。そのため、満員の電車に乗って通勤するのがイヤでも多くの人が時間に間に合うように出勤しようとする。

たくさんの人が毎日、イヤでも満員電車に乗って通勤してくれるおかげで、首都圏の飲食店や駅ビルは営業することができている。


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④無駄な会議

本当に無駄なのかはわからないが、開催しなくてもよい会議はたくさんあるだろう。会議さえしておけば仕事をしていることになっている会社やなかには、会議で部下にいらない指摘をしたり、責めるのが仕事と思っている上司もいるかもしれない。

仕事をしたことにするための儀式としての会議が世の中にはたくさんある。今はWEBを使用した会議も増えてきているが、会議があるから出勤している。または会議の裏方として出勤しているという人も
多いだろう。

政府や自治体でもいったい何が決まったのだろうという会議もありそうだ。行政に関わる人は、物理的に会議があるからその場にいる人も多いだろう。

でも、会議がたくさんあるおかげで、たくさんの人が物理的に、町の中心地に集まってくれているというわけだ。
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まだまだ、その他にもいろいろありそうです。

一見、不合理と思えることもどこかで役に立っているが、その仕組みを続けるかどうかは私たちの選択次第


このように一見、不合理で無駄に見えることでも、「たくさんの人を(無理やりでも)物理的に動かす」
という目的のためにはとても役に立っているわけです。


「たくさんの人を物理的に動かす」ということは、それだけ出費が増えてお金が動くわけです。

たとえば、満員電車に乗って通勤してくれるたくさんの人がいるからランチタイムの飲食店やカフェが繁盛するわけだし。

無駄な会議やハンコ押しのためにわざわざオフィスに来る人がいるから夜の居酒屋が繁盛するわけです。

そういう意味では、たくさんの人が物理的に都市に集まってくれることによって営業できる会社もたくさんあるわけだし、それにより経済も動いているわけです。

しかし、一方、満員電車に乗って通勤したり、意味のない会議に出るのが無駄だと思っている人も多いでしょう。もちろんたくさんの人が、物理的に移動することによって、社会としては経済的な効果はあります。

だからと言ってそれを続ける義務があるわけではありません。しょうもないなーと思ったら、
仕組みを変える権利はあるわけですし、逆にやっぱりたくさんの人が集まった方がいいよねという
選択肢もあります。

現在の社会がどんな仕組みで動いているかを理解しながら、新型コロナウィルス後の世界をどうしていくかは私たちの選択です。もちろん都市にさらに人が集中するという未来像も選択の一つです。

新型コロナ後の社会で今までのように都市に仕事のために人が集中する仕組みがよいのか。また別の仕組みを選択するか。この機会に考えてみるのもよいかもしれません。

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