町やオフィスから人が減っている今。気が付く日本の仕組み

新型コロナウイルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言を受けて東京を中心とした大都市。そして地方の都市も人移動を最小限にしようとしています。実際に電車や町、商業施設にいる人も少なくなっています。オフィスヘの通勤を控えてリモートワークが推奨されている現在、
戦後の日本の経済発展を支えてきた仕組みを再認識する機会となっています

戦後の日本の経済発展を支えてきた拡大・膨張サイクル。

①東京などの大都市へのオフィスや事業所の集中

②都市で働く人が利用する産業が発達。(飲食店。ファッション。娯楽。コンビニ。ホテル)

③都市と周辺居住地域を結ぶ鉄道、道路などの交通機関の設置

④都市の周辺地域に宅地などの居住地域の開発

⑤郊外居住地域の産業が発達。(ショッピングセンター。行楽・観光。マイカー)

⑥以上①~⑤のサイクル回すことによる不動産価格の上昇

⑦不動産価値上昇による担保価値上昇による新たな融資(信用創造)と投資


この①~⑦を回すことで戦後日本経済は拡大・膨張してきたわけです。

もちろんこの拡大膨張のサイクルは世界中の国や都市でも見られるわけですが、日本ではこの仕組みが戦後とても有効に機能してきたといえるのでしょう。
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拡大・膨張のサイクルを、もう少し具体的に説明すると

①東京などの大都市にオフィスや事業所が集中することによって働くために多くの人が集まってきます。

オフィスビルが集中することで建設業や不動産業が発達します。

②働く人が都市に集まることで成り立つ産業が発展します。

たとえばランチタイムの飲食店やカフェ。コンビニエンスストア。ディナーを食べるレストランや居酒屋やクラブなどの飲食店。映画やコンサート、プロ野球などのエンターテイメントやスポーツ観戦。
ビジネスホテルも都市にはたくさんあります。
ファッション・アパレル産業も、人が集まることによって需要が膨らみます。スーツやシャツなどのオフィス着や通勤着、外出着がそうです。

こういった産業が集積することによって、さらに他のサービスが生み出されて産業の厚みが増していくわけです。もちろん、駅ビルやエンタメ施設を作るための建設業や不動産業も発達します。

③都市周辺に住んでいる人の迅速な移動のために、鉄道や道路網が整備されます

鉄道や道路網が拡大・整備されることでさらに都市は拡大します。その投資により経済が拡大すると同時に、運営会社に継続的な収益がもたらされます。

④大都市で働く人たちが住む場所が必要なので、都市の周辺地域に住宅やマンションなどの
居住地が開発されます。


もちろん都市中心部に住むことができればよいですが、都市中心部は地価も高いので多くの場合
周辺地域に住んで中心地域に通勤することになります。これにより都市周辺での不動産や住宅関連産業が発達します。

⑤都市周辺の居住地域には、生活や行楽・観光のための施設が作られます。
スーパーやホームセンター、ショッピングセンターやコンピニエンスストアなどの商業施設、日帰りや短期滞在の行楽地や観光施設が作られ、これらの産業が発展します。


そしてそれらの施設を利用するためには自動車を持っている方が便利であるため多くの人がマイカーを持つようになり、自動車産業や、道路整備により建設業も発展するわけです。

⑥ この①~⑤のサイクルを回すことで都市部と周辺地域ともに不動産価格が上昇します。

⑦不動産価値上昇により、担保価値が上昇するため新たな融資(信用創造)が発生し、次の投資につながる。

このサイクルが戦後の日本の経済発展で実にうまく機能して、経済の拡大をしてきたと言えるのではないでしょうか。

私は田舎に住んでいるので、あまり関係ないと思う方もいるかもしれません。確かに関係は薄いかもしれませんが、農業にしても工業にしても、なんらかの形で都市と周辺地域の経済サイクルに関係しているでしょう。

この戦後の経済サイクルは1990年代のバブル崩壊後で挫折を経験したものの現在まで、少じづつ変容しながらも続いているシステムなのだ。
新型コロナウイルス自粛により、オフィスや町の人の動きが少なくなりこの経済サイクルが一時的に減速している今、日本の経済システムがこういうことだったのかと再認識しています。

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