●サンタさんの存在を信じている息子

日本ではクリスマスの時,小さいお子さんがいるご家庭ではなにか、子供にプレゼントをすることが多いでしょう。我が家でも、現在小3の息子が3歳か4歳ぐらいの頃から、クリスマスの時はプレゼントを息子にあげていました。

キリスト教の信仰がなくても、クリスマスをイベントと割り切って楽しむのはよいと思うのですが、息子が小さい頃、初めてプレゼントをあげる時に、親があげたことにするかサンタさんが持ってきた
ことにするか私は迷ったのです。

なぜかというとサンタさんがプレゼントを運んでくるという神話を自分の子供に教えてしまってよいのだろうかと思ったからです。

そこで妻に相談してみたら、「いいんだよ。子供のうちはサンタさんがいると思っていたほうが楽しいんだよ」
という言うので、「あーそうなの」となぜか納得し、我が家ではサンタさんがクリスマスにプレゼントを持ってきてくれるということになりました。

親は、サンタさんが置いて行ったことになっているプレゼントを、目が覚めた子供が見て喜んでいるのはとても嬉しいというか、微笑ましいとかという感覚があります。

子供は、サンタさんにプレゼントをお願いしたり、頼んだものがもらえるかなーとか、サンタさんはどこから入ってくるのかなーとか、想像を働かせてサンタさんという神話を信じることで楽しんでいるとも言えます。

親も子供もサンタさんという架空の存在を作ることで楽しんでいるので、楽しむイベントとしてはそれでよいのでしょう。

でもある時、ふと思ったのです。サンタさんという架空の存在を子供に教えているので、「これってもしかして子供を洗脳しているのかも?」

●サンタさんという架空の存在を子供に教えてよいものか?


小3の息子は、迷信のようなことはあまり信じないのですが、ことサンタクロースについては、存在は信じて疑わないのです
世界中の子供に一晩でプレゼントを配るといったサンタクロースの存在の矛盾点を教えてあげても、サンタクロースがいると信じているので矛盾と思わないようです。

サンタクロースの存在の矛盾点を信じて疑わないのですが、よく考えてみると世界の宗教にも信じられないような神話的な話が付き物です。
その宗教を信じてるいる人は、その神話の矛盾点もなぜか納得している。というのと同じと言えなくもありません。

サンタクロースを信じている息子に、「サンタクロースはいないんだよ。」とも今更言いにくいのでそのうち、友達とかに聞いてそろそろ気が付いてくれないものかと思っています。

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●サンタクロースという架空の存在を子供に教えることは洗脳と言えるのか?

「息子を洗脳してしまったかも?」と思ったので、これは洗脳と言えるのだろうかと思って、脳機能学者の苫米地英人博士の著書を調べてみました。

苫米地博士は、題名に「洗脳」の名がつく本を多数出版されており、いろんな角度から洗脳について説明されています。

著書の中で「洗脳」についてどう定義されているでしょうか

「洗脳」 スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック (三才ブックス 2008年発行)
では次のように説明されています。

キンドル版
(洗脳 : スピリチュアルと妄言の精神防衛テクニック. Kindle 版. から引用)

(引用開始)
洗脳は、永遠に醒めることのない仮想現実に身を置いている状態のことです。 よく「 催眠 と似 ているのでは?」 と尋ね られる ことがありますが、違います。確かに、洗脳 と催眠には共通点 があり ます。

どちらも、本人に 自覚 がない点です。催眠にかかっている人に「 あなたは催眠にかかっ ているよ」と言っ ても「そんなわけ がない」 と否定 さ れるでしょう。 洗脳 もまた本人に自覚 が あり ません。
しかし 洗脳 と催眠には 決定的 な違いがあり ます。それは、催眠は 醒めるが、洗脳 は醒め ないという こと です。通常の催眠であれば、一晩寝れば 醒めて しまいます。一方、洗脳は どれだけ寝 ても 醒める ことはありません。ほぼ 永続的に、洗脳下にあります。洗脳 は、いかに違う色眼鏡 を かけ させ 続けるかにあり ます。 人間は 生き てき た環境 の中で、様々な 価値観や思想を形成 して自分だけの色眼鏡 を かけ ます。洗脳は、その人が かけ て いる のとは 違っ た色眼鏡を かけ させることで、違っ た世界を見せるのです。

(引用終了)

こちらの洗脳の定義によれば、「洗脳はどれだけ寝ても醒めることの無いもの
ということです。
その定義に当てはめてみると、サンタさんは、子供が成長するにしたがって
たいてい信じなくなるのを前提に教えているのでサンタさんがプレゼントを持ってくると
子供に教えることは、ずばり洗脳とも言えないでしょう

「現代洗脳のカラクリ」ビジネス社 2017年版では次のように説明されています。

現代洗脳のカラクリ . Kindle 版. からの引用

(引用開始)
要は、「 情報によって他人を操作」できれば、すなわちそれは 洗脳行為であり 実はこんなことは誰もが日常茶飯やっていることなのです。例えば、魚屋 さんに行けば「 今日の魚は新鮮 だ よ!」 という 店員 さんの言葉によって予定 していなかっ た鮮魚を買う こともあるでしょ う。  
(中略)
何 かを見たり、聞いたり して心を動かされることは洗脳であり、究極的には, 情報に触れる ことすべてが広義 の洗脳 なのです。とは いえ,そう なって しまう と、人間の 活動 のほとんど すべてが洗脳、あるいは 洗脳 と関わり ある ことになって しまいます。ですから、洗脳 は 広義 では なく、狭義 で、しっかり 正確 に定義 する必要 が あり ます。  
(中略)
「本人 以外の第三者の利益 のために 意図的に 情報操作 を加える こと」 これが洗脳の正確な定義になり ます。 です から、教育 は洗脳 とは いわ ないのです。子供 たち は、学校 や 教師 から 意図的 な 情報操作 を 加え られ て います が、その 情報 を習得 する ことで 利益 を得ることができるので 洗脳 にはなら ないのです。

 (引用終了)

●ズバリ洗脳というわけではなさそうだ

こちらの定義に当てはめると、「サンタクロースという架空の存在」は広義では洗脳に当てはまりますが、広義の定義では親が子供に言う事はなんでもかんでも洗脳になってしまいます。

そのため狭義で定義する必要があるのですが、狭義の定義では洗脳とは「本人以外の第三者の利益のために意図的に情報操作を加えること」となります。
この定義に当てはめると、サンタさんという架空の存在を作ることで、プレゼントを受け取るという利益を受けているのは子供。

親は楽しい時間を過ごすという意味では全く利益が無いわけでもありませんが特に親の利益のために、サンタさんという存在を作っているわけでもないので、狭義の定義では洗脳にはズバリとは当てはまらないでしょう。

上記二つの洗脳の定義から考えると、「サンタさんがプレゼントを持ってきてくれる」ということを子供に教えることは、成長するにしたがって神話から醒めて、本当のことを知る。

また特に親や第三者の利益を意図しているわけではなく、プレゼントをもらう子供の利益になっているわけだから、狭義の洗脳とは言えないようです。


そう考えると、「もしかしてサンタさんで子供を洗脳してしまったかも」と思いましたが、ずばり洗脳したというわけでもないので一安心しました。
もちろん親の子育て自体が子供が価値観や思想形成する過程で自分だけの色眼鏡をかけていくことの一翼を担っているわけですから、広義では子育て自体が洗脳とも言えるわけですが。
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●本当はサンタさんで洗脳されていたのは親の方だった!?

ここまで、もしかしたら子供を洗脳してしまったかもという事を話してきました。
でも実は「子どもを洗脳してしまったかもと思ったが、実は洗脳されていたのは私たち親だった」ということに気が付きました。

もともと宗教的なクリスマスの行事が無かった日本で、クリスマスとして祝い始めたのは大正時代頃から。その後どんちゃん騒ぎのイベントになったり、子供といっしょに家族で祝うイベントになったり、
恋人と祝うイベントになったりといった変遷をたどって現在に至っているようです。

日本ではキリスト教の信仰の無い人もお祝いしているので、宗教的な行事というよりシーズン行事のようになっていると言えるでしょう。

●クリスマスが盛大になると誰が利益を得るか?

では、日本でクリスマスが行事として盛んになると、一体だれが利益を得るでしょうか。

①子供  
プレゼントをもらう
②関係する業界・産業  
たとえばプレゼントやケーキや食事を作ったり売ったりしている会社や小売店。レストランやホテルなどの飲食・宿泊業といったところ、テレビや音楽やイベント業界。
(と言ってもそこで働いている人たちが直接利益を得ているわけではなりませんが。)
③親やクリスマスを楽しむ大人 
楽しい時間を過ごすという意味では利益を得ています。しかし、基本は出費する側ですね。

①②③ともそれなりに利益を得ていて、それに反対する人たちもいなかったので、
クリスマスというイベントが日本で広がっていったのでしょう。

でも、①子供と③親などの大人だけでは、クリスマスにプレゼントをしたり、ケーキを食べたり
普段より豪華な食事をするといった習慣は広がらなかったでしょう。サンタクロースがやってくるという神話も広がらなかったでしょう。
子供と親以外の何らかの外からの影響が働いたのでしょう。

その外からの影響とはなんでしょうか。
TVCMやTVドラマ、それとタイアップしたポピュラーソング。雑誌媒体等の様々なマスメディアを活用して関係業界やマスコミ等が一体になってクリスマスというイベントの普及をはかっていったことは明らかでしょう。
このイベントが盛り上がることで恩恵を受ける業界が多くこぞって参加したのでしょう。


それは1980年代から急激に、クリスマスが恋人といっしょに過ごすイベントだという風潮が若者の間に広がったことから見ても明らかです。
これは諸外国ではあまり見られないことらしく、家族で過ごすクリスマスが普及した後に、新たに若者をターゲットとするマーケテイング戦略が仕掛けられたことは明らかでしょう。

これはマーケティングとはいっても、TVCMやTVドラマ、雑誌媒体等の様々なマスメディアを活用してクリスマスの日は一人でいると寂しいとか、そう思われるのがいやといった恐怖感を埋め込んだり、
楽しまなくてはいけないとか、派手に消費をした方がよいという価値観を埋め込んだ「洗脳」という側面があるでしょう。

●このイベントで恐怖感や義務感の感情があったらそれは洗脳かも

単にイベントとして楽しんでいるだけであるならば洗脳とも言えませんし、楽しめばよいと思います。
ひとりでいるのは寂しいといった恐怖感や、楽しまなくてはいけないという価値観に強くとらわれて、
結果として何らかの消費に結びついていくのであればもはや洗脳というレベルなのでしょう。

ここで発生する恐怖感や感情は、自分で生み出したものと思っているかもしれませんが、実は、洗脳によって生み出されたものと言えなくもありません。
実は、洗脳されていたのは、私たち親だったのです。

●現代社会で洗脳と無縁に暮らすことは難しいが意識して選択はできる

現代の社会では、こういったメディアを利用した洗脳と全く無縁で暮らすのは難しいでしょう。
必ずしも無関係で暮らした方がよいかもわかりません。
洗脳をされる側に回ることもありますしいつの間にか洗脳する側の一端を担っているケースもあります。
洗脳する側、される側と全く無縁という人はほとんどいないでしょう。うまく付き合うとか、ほどよい距離を保つということになるのでしょう。

それを前提として、自分自身のものだと思っているこの習慣や感情、考えにも、もしかしたら、なんらかの洗脳が働いているかもしれないなーと
たまに考えてみるのもよいのではないでしょうか。
その中で、自分にとってどれが重要なのかを吟味して、選択していくことがが大切なのでしょう。クリスマスもそれをわかった上で、イベントとして楽しんだらよいのでしょうね。

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