●銀行預金は銀行へお金を貸しているって意識していますか

ゆうちょ銀行の口座にあるお金のことが「貯金」
そのほかの一般的な銀行の口座にあるお金のことが「預金」なのですが
一般的にはあまり区別せずに「貯金」「預金」と呼んでいると思います。
ここではまとめて、「預金」という言葉を使います。

「預金」ということばですが、Wikipediaには次のように書かれています。

預金(よきん)とは、金融機関に金銭を消費寄託(同種同量のものの返還を約してする寄託、期限の定めがない場合にいつでも返還を請求できる点で消費貸借と異なる)すること、または、寄託された金銭のこと。

寄託の態様によって、当座預金、普通預金、定期預金などがある。

本質的には預金者は金融機関に金銭を貸したことになる (引用おわり)

預金者は「預ける」という言葉を使っているので
「お金を貸している」という感覚は普通は持っていませんが
預金というのは、本質的には銀行等の相当に信用力の高い金融機関に預金者は
「お金」を貸しているというわけです。

もちろん、大手銀行は個人の少々の預金を「お金を貸してもらってありがたい」
とは思っていない気もしますが、仕組みとしてはそういうことです。

20年以上前に、バブル崩壊後、日本の銀行の破綻が話題になったころは、銀行預金の保全や
保全される上限金額が話題になりました。最近ではあまり話題になりませんが、
預金とはいっても、本質的には銀行に貸しているお金なので、銀行が破綻した場合は
一定金額は保証されますが、それ以上の金額はかえってこない場合もあるということです。

ですから、「預金」は預金者から見たら「銀行への貸付金」
金融機関から見たら「口座保有者からの借り受け金」と表記したほうが正確に思えます。

とは言うものの、「預金」「貯金」は、決済手段や比較的安全なお金の保管方法として
使用されていて呼び名は一般的に普及しているので変える必要はないと思いますが、
本質的なことは知っておいたほうがよいと思います。

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●本質と違った意味で一般的に使われている言葉が他にもありそう

このように、特にその用語を商業的に使用することが違法とかいうわけではないが、
本質的な意味とはだいぶ違って使用されているのではという言葉はけっこうあります。
もともと有利に誤認されるように意図的に使い始めたのか、なんとなく定着したのか
定かではないのですが、あまりに一般的なのでそのまま使用されている言葉です。

たとえばどんな言葉があるでしょうか。

「外貨預金」
銀行が扱っている外貨での預金。ですから、間違っているわけではないのですが、
日本円での銀行預金はそのままにしておけば、今のところ増えることはありますが
日本円の数字上では減ることはありません。
外貨での預金は、為替相場の変動で日本円ベースではかなり増えたり減ったり変動します。
そのような増減の変動のあるものを同じ「預金」という言葉を使うのが適切か。

「風邪薬」
ここで話すのは総合感冒薬のことです。
一般的に市販されているのは、総合感冒薬と呼ばれる、発熱、鼻水、咳などの風邪のつらい
諸症状をやわらげたり、緩和するための薬です。
風邪のウィルスをやっつけているわけではありません。
つまり、直接風邪を治しているわけではないのです。
誤解されないように、薬の製品自体にはそういった表示や、但し書きはされていますので、
販売上の問題は特にないわけです。

ただ、風邪薬を飲むと風邪が治るとか早く治ると思って
飲んでいる人もけっこう多いと思います。
私も、けっこう最近まで風邪薬を飲むと風邪が治ると思っていました。
そんなこと学校で教わったこともありませんし親に言われたこともありません。
医者に行ってもそんな説明を受けた覚えはありませんし。
単に、説明されても覚えていないだけかもしれませんが。
もちろん、薬が効くと信じて飲んでいるのでブラセボ効果で早く治るという
ことはあるかもしれません。
風邪薬という一般的な呼び名があるので、風邪を治すとその人が勝手に思っていると言えば
それまでなのですが。

「義務教育」
(日本国憲法第26条1)
すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける
権利を有する。

(日本国憲法26条2)
すべての国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる
義務を負う。義務教育は、これを無償とする。

義務教育と言うので、「子どもが教育を受ける義務」があると
思っている人もいるかもしれませんが、
憲法では「子どもが義務ではなく権利を有している」ということになっています。

「親が子供に教育を受けさせる義務を負っている」となっています。

もともとの歴史的な背景を考えると
親の命令で、自分の子供に畑や田んぼ仕事を1日中、恒常的にさせるとか。
石炭を掘りの仕事に行かせるとか。
こういうで、子供が学校に行って教育を受けることを親が妨害してはいけない。
というところからきているのだと思いますが、

子供には教育を受ける権利があって、
親が教育を受けさせる義務を負っているということです。

義務教育というといつの間にか、「子どもが学校に行く義務がある」と誤解されているかも
しれませんが、これも意味が違って理解されているケースが多いのではないでしょうか。


このように、元々の意味や、本質的な意味と違って使われている言葉は気が付かないだけで
その他にもいろいろありそうです。

あまりに一般的に使われていたり、誤解されていたりするので普通に生活していると
スコトーマ(盲点)となって気が付くことができません。
私自身も言葉についてのスコトーマが大量にあると思います。

世の中の一部の人はそれが本質的には違った意味で使われていることを知っているが
世の中のほとんどの人はそのことに気か付いていないので、そもそも普通に生活していると
そのことを教えてくれる人はいないわけです。
やはり、アンテナを広げて意識して本を読んだり、
情報を取ったりして自分で調べる必要がありそうです。

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