●日本ではテレビを見ないと言うと宇宙人だと思われるらしい。

我が家にはテレビは置いてあるが、ほとんど見ない。スポーツをたまにちょっと見る程度です。

「テレビは見ない」と知り合いに言うと、「テレビを見ないってどういうこと。」「テレビを見ないなんていう人が本当にいるの」という反応が多い。

極端な言い方をすると「テレビを見ないなんて宇宙人じゃないの」という感じだ。

私も、元々テレビを見なかったわけではない。テレビを見なくなったのは、ここ10年ぐらいの話で、それ以前はテレビを見ていた。独身の時は家に帰ると、とりあえずテレビをつけていた。

では、日本人はどのくらいテレビを見ているのだろうか

2018年の総務省の調査によると 2017年時点で1日平均のテレビの視聴時間は次のとおりです。

全世代平均で平日2時間39分 休日3時間34分
10代    平日1時間13分 休日2時間5分
30代    平日2時間2分 休日2時間47分
60代    平日4時間13分 休日5時間20分

行為者率(簡単に言うとテレビを見た人の割合)は、
平日80.8%  休日83.3%

この調査の数字を見ると 日本の8割以上の人が一日 1時間~5時間30分程度テレビを見ています。

8割以上の人が一日に2~3時間程度テレビを見ているという生活スタイルが平均的というわけです。
ですから、テレビを見ない人が「宇宙人」のように思われても不思議でもないわけです。

1日のうち2~3時間ということは、睡眠時間等を差し引いた活動できる時間のうちの2割程度の時間を日本人はテレビの視聴に費やしていることになります。インターネットやスマホが普及したとは言え
テレビは日本人の活動時間の2割ほどを占拠しているわけですから圧倒的な影響力を持っていると言えるでしょう。

テレビは見てはいけない (PHP新書)
苫米地 英人
PHP研究所
2009-09-16



●苫米地英人博士の著書「テレビは見てはいけない

苫米地博士は著書「テレビは見てはいけない」の中で、テレビの影響に警鐘をならしています。
787807

それによると、
(引用開始)
「テレビは映像を中心に、人間の視覚情報に訴えかけることが可能なメディアです。しかも同時に何千万人ものひとに対して、同じ情報を与えることができる。だからこそ「洗脳装置」として、非常に優秀な存在になったと言えます。」

「テレビは私たちの心の中に、臨場感を感じる空間をつくりだします。そしてその空間に、映像と音声を介して絶え間なく情報を書き込んでいく。その情報が私たちの内部表現に変化をもたらし、自分が感じている空間の認識を替えさせて、結果的に自分自身を変化させてしまう」
(引用終了)

ということです。

私たちが見ている世界は、それぞれの人が過去に取り入れた情報を元にした情動記憶によって形作られています。そのため、同じ世界を見ていても、ひとりひとり、見えているものや認識している世界がそもそも違っているわけです。

テレビを見ることは、本人があまり意識しなくても、映像と音声を介して私たちの見ている世界の認識に大きな影響を与えているわけです。

食べたい物、行きたいお店やファッション、旅行に行きたい場所や乗りたい車、あこがれる恋愛や、理想の家庭生活、すきなスポーツやタレント、ある事件についての自分の見解や意見、日常の話題の内容などなど、ありとあらゆることに影響を受けています。

もちろん私も影響を受けています。最近はテレビを見ないので、いかに子供の頃から大人になるまで大きな影響を受けていたかがよくわかります。

あるタレントさんと道路ですれ違ったとして、テレビで見かけない人であれば気が付かないでしょう。テレビによく出ているタレントさんであればパット気が付くのでは。その時にびっくりしたりドキドキしたり、親しみを感じたりすれば、情動まで動いていると言えます。これはテレビが人の情動にまで影響している例です。

また、テレビの番組では、1つの凶悪な事件や大きな事故が複数のチャンネルでくりかえし、連日放送されることも多いと思います。

そのような事件があったことや、それに関する情報は知っていてもよいと思いますが、その事件を新聞などの紙の媒体で読むのと、画像を通じたテレビ番組でくりかえし見るのでは、その事件の心に与える情動は全く違ったものになるのではないでしょうか。

連日テレビで、凶悪事件や大きな事故を繰り返し見ているひとは、実際の統計データとは関係なく、「最近は危険な事件事故が多いのて゛怖い」といった認識を持っても不思議ではありません。

このように、テレビというメディアを中心に接している人と、そうでない人ではそもそもの世の中のできごとについて認識が大きく違ってくる。認識している世界がだいぶ違ってくるということではないでしょうか。

日本人は平均すると、活動できる時間の2割の時間をテレビを視聴しているので、その人の認識している世界や、考えに大きな影響を与えているわけですが、ほんとうに、一つのメディアにそこまで心の世界が影響を受けてもよいものか考える必要があるのではないでしょうか。

また、1日2~3時間テレビを見ると1年で730時間~1095時間。
10年では、304日~456日分になります。30年なら2.5年~3.7年分。これだけの人生時間をテレビの視聴に費やしたいのかも、同時に考える必要があると思います。

●子供のいる家庭はテレビはなるべく見ない方がよいのでは

このように、テレビは我々の心の世界に大きな影響を持っているし、人生のかなりの時間をそれに費やしてしまいます。それを踏まえたうえで、見ないとか、それでも見るとかいった接し方をそれぞれの人が決めていく必要があると思います。

大人がテレビのもたらすメリットとデメリットを認識したうえで、テレビを見るのは選択として有りだと思います。お酒やタバコといっしょのことです。

「家ではお酒やタバコはダメ。テレビもダメ」
http://okinaebisu.livedoor.blog/archives/17007517.html

でも、子供がいるところではテレビは見ないかなるべく短くした方がよいのではないでしょうか。なぜかというと、

一つ目が、子供とテレビをいっしょに見ていると、テレビが子供の心の世界に影響を与えてしまうからです。これは悪影響だけでなく、良い影響を与える場合もあるでしょう。

良い影響を与えるものを取捨選択できればよいかもしれませんが、よほど、注意深く厳選しないと難しいかもしれません。

二つ目は、テレビを見て生活するのが当たり前の事と思ってしまうからです。親が普通にテレビを見ていると、テレビがついているのが当たり前だと思ってしまいます。また、親がテレビを見ていたら、子供にテレビを見ないように言っても説得力がありません。

三つ目は、食事の時にいっしょにテレビを見ていると、会話が減ってしまうし、話題がテレビの話しになってしまうからです。子供と話ができる時間がテレビの話題になってしまうのは、もったいないです。

そう考えると、なるべくテレビは見ないか、なるべく短くしたほうがよいという結論になってしまいます。

実際、我が家では、ほとんどテレビをつけることはありませんが、特に困ることはありません。テレビをつけないのが普通です。ですから食事のときもテレビに邪魔されず会話ができます。それが普通のことになればごく普通のことです。

私自身も、テレビ番組の話題についていけなくても、とくに困りません。スポーツや世の中のできごとはテレビを見なくてもわかるので、ついていけないということもありません。

また、テレビ番組の話題についていけなくても、そういう人だとか、宇宙人なのかもと思われるだけで特に困るわけではないのです。

息子も、テレビ番組とゲームの話題にはついていけないそうですが、その話に入らなければよいだけなので、特に困っていることはないようです。

日本では、テレビを見ないのは宇宙人なのかもしれませんが、そう思われて、よくよく考えてみると、困ることはたいしてないので、そのぐらいでもよいのではないでしょうか。

もしかしたら、話題についていけないと困ると思うことも、いつのまにかテレビに影響をうけて勝手に思っていることなのかもしれません。

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