学力が高い事と幸せな人生を送れる事はもちろんイコールではありません。しかし、子供が成長する過程で、将来自分がやりたいことが出来たときに、それまでの勉強が足りずに学力不足で、自分が望む進路に進めなくなるということはあります。
ですから、親としてはなるべく子供がなりたい自分になれる可能性を維持してあげたいと思うものです。

現在新型コロナウイルスの影響で長期間の休校が続いています。高校以上の高等教育は多少観点が変わってきますので今回は小中学校の義務教育での話に絞ります。

長期休校で広がる家庭での学習格差

私のブログを読む方は、子供の教育に熱心な方が多いと思いますので休校中もさまざまな工夫をしてお子さんの学習を継続されていると思います。

一方、学校の休校によって、子供の学習がストップしているご家庭もあると思います。

この長い休校期間中に、
・塾のウェブ等の教材を活用して親といしょに勉強を進めている子供。
・毎日ゲームばかりしている。宿題を出されても、誰も教えたり、フォローして
くれないのでわからないしやる気にもならない子供。

という状況が発生しているかもしれません。
(※ゲーム自体は時間を決めれば一概に悪いと決めつけているわけではありません)

今回の休校で勉強をするかどうかは、子供本人の自己責任、親や家庭の責任ということだけでは割り切ることはできないでしょう。
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休校後、びっくりするほど学習格差が出ているのでは

今回の長期休校以前から数々の研究や調査で明らかになっているように、子供の育った家庭の親の学歴、年収、教育への熱心さ、地域によって教育や学力の格差が発生しています

現在の日本の社会では学力の差が発生すること自体は否定することはできないわけです。子供の能力を開花させるために学校の教育で出来ないことを親がしてあげるのは肯定されることです。私もそうしていますし。

休校期間中に学習を進めることができる家庭はどんどん遠慮なく進めていけばよいわけですが、学習を進めることができない子供は、全く勉強が進まないわけです。

いつ学校が再開するかわかりませんが、学校が再開した際は、とても学力の差が発生していることは明らかです。これは誰もが容易に想像できるでしょう。

勉強が分からなくなった子供は、その後の勉強についていくことができなくなる恐れがあります。特に算数のような知識の積み上げ型の教科で特にその心配があります。

「子どもたちに保証された教育を受ける権利」

日本の憲法では小中学校での「子どもが教育を受ける権利」が保障されています。子供には親の、学歴、年収、地域に関係なく普通教育を受ける権利が認められているわけです。

このまま休校が長期化すると、学習を見てあげられない家庭の子供は教育を受ける上で
とても不利というか不利益を被ることはあきらかです。

とは言え、現在のような非常事態の際は、全く普段通りにはいかないわけが社会としては、子供の普通教育を受ける権利を保障できるように工夫する必要があるわけです。

そう思うのは、上から目線で言っているつもりはなく、「教育を受ける権利」が等しく認められていることは社会としての健全さを保つためにとても大切なことだと思うからです。

私自身、特に教育熱心な家庭で育ったわけではなく、1つも塾に通わず、小学校から大学まですべて公立の最小費用で大学を卒業しているのでよりそう思うのかもしれません。

子供の教育を受ける権利を守ることと、学習の機会を保障することは教育に熱心なご家庭も、現在子育てをしていない方も含めて社会全体で大切にしていくべきことだと思うのです。
10年たったら現在の子供達が大人になっていくわけですし。

「9月入学・9月新学期」がベターだと思う」

では、どうすれば「子どもの教育を受ける権利」を守ることができるでしょうか。

もちろん現在のような非常時なので、パーフェクトな方法はありません。ベターと思われる方法を選択していくよりありません。

現在の選択枝としては、「9月入学・9月新学期」に変更していく方がベターであると考えています

その理由についてはこちらの記事に書いていますのて、よろしければご覧ください
(こちら)         




その方が戦略としてベターであると思うわけですが、この方法でなくても「教育を受ける権利」が確保されるのであればそれでもよいと思います。
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非常時なので学校は、家庭で教育困難な子供を優先しよう

・自力で教育ができるご家庭は親がやりましょう。
子供の学習の進捗に合わせて進めることができるわけですからそのご家庭にとっても都合がよいでしょう。家庭の教育力に頼りましょう。

・学校の教員、施設、備品等は家庭で教育するのが困難な子供を優先しましょう。

普段、学校は、どの子供も同じように扱おうとするでしょう。それはよいのですが、現在のような緊急時には、家庭で教育できる場合はそれに頼って家庭で教育するのが困難な子供を優先するべきではないでしょうか

学校の施設の中に入れる人数を制限する必要があるのでしたら、学年単位とかではなく、その子供を優先したらよいのではないでしょうか。たとえば、兄弟が多かったら子供の勉強を見るのは難しいでしょう。そんな場合も優先すべきだと思います。希望するご家庭を優先しましよう。
家庭の状況も踏まえて柔軟に判断したほうがよいと思います。

パソコンなどオンライン授業の端末も無い家庭を優先しよう

オンライン授業を導入するにしても、スマホはあるけれど、家にパソコンが無いとかネット環境が無いといった場合もあるでしょう。また兄弟がいる家庭は人数分の端末が必要です。一方、家にネット環境もパソコンもありすぐにでもオンライン授業に対応できる家庭もあるわけです。

機器を借りるご家庭も堂々と借りましょう。

その場合、備品は全員に等しく提供されるべきといった原則にこだわらずにパソコンが無い家から優先的に貸与するといった対応をすすめ早期にオンライン授業ができる体制を作っていくべきでしょう。

教育を受ける権利の一部です。機器を借りる家庭も堂々と借りましょう。 

自力で教育ができる家庭の教育力に頼ろう


同時に家庭で教育ができる場合は、家庭の教育力に任せる。いわゆる「ホーム・エデュケーション」を柔軟に認めることが必要だと思います。これによって、教育力のある家庭の力も生かせるわけです。

学校や教師も、重点的に対応が必要な子供に施設や時間を当てることができるわけですからぜひとも実施した方がよいと思います。

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